凍結杭頭処理工法
「しずかちゃん®」
ランク5
概要
凍結杭頭処理工法「しずかちゃん®」は、水の凍結膨張圧を利用して杭頭部に水平方向に制御されたひび割れを発生させ、余盛コンクリートを斫ることなく撤去可能な杭頭処理工法です。
従来工法と比べて大幅に斫り作業を低減することで、課題である騒音、振動、粉塵の発生を大幅に減少させる杭頭処理工法です。
本工法は、新たに開発した専用の凍結管を、杭のコンクリート打設前(鉄筋かご建て込み時)にあらかじめ設置しておき、所定のコンクリート養生期間後に、凍結管内に封入してある水を液化窒素で一気に凍結させることで、凍結管の設置面にひび割れを発生させ余盛部と杭本体の縁を切り、最後に揚重機で引き抜くことで杭頭処理を行います。液化窒素を流しはじめてからひび割れが発生するまでに要する時間は10分程度です。詳細は工法ホームページをご確認ください。
特長・効果
生産性
安全性
作業負担
コスト
ひび割れを水平方向に制御可能
水の凍結膨張率(約9%)を利用したシンプルな技術で、凍結作業は、不燃性で安全性に優れた液化窒素を使用した技術です。
破砕する時期を任意に設定可能
液化窒素を注入したときに破砕するので、ひび割れを発生させる時期を任意に設定することができます。所定のコンクリート養生期間を経過してから破砕することができるので杭の品質も担保できる工法です。
人にも、環境にもやさしい静的破砕工法。
- 杭頭処理時の騒音、振動、粉塵が大幅減少する工法。
- 周辺環境にも作業員にもやさしい工法。
主な用途
すべての場所打ち工法に利用可能。
(適用実績は、最大杭径2,600mm)
実績・適用例
自社事例
⼤分県集合住宅(マンション)への適⽤
- 検証現場:
- ⼤分県集合住宅(マンション)
- 検証年月:
- 2022年12月
- 現場名:
- ⼤分県集合住宅(マンション)
- 建物用途:
- 集合住宅(マンション)
クレーンで引き抜く際に爪ジャッキを使用し最大引き抜き荷重の低減を図ったところ、半日で7本の杭を引き抜くことができた。職長曰く、1日15本ぐらい施工できるでしょう!とのこと。
跨高速道路橋(オーバーブリッジ)の橋脚
- 検証現場:
- 跨高速道路橋(オーバーブリッジ)の橋脚
- 検証年月:
- 2024年3月
- 現場名:
- 匿名
- 建物用途:
- 道路橋脚
最初は余計に手間が掛かるかと思っていましたが、やり始めてみたら難しい作業は無く杭頭処理することができました。
想定していたより早く、凍結破砕~揚重の作業をすることができ、1日(15時までの段階)で9本の杭を凍結破砕~揚重撤去することができました。(液化窒素注入~破砕までに掛かる時間は3~5分程度でした)
他社事例
国土交通省発注工事
- 検証現場:
- 国土交通省発注工事
- 検証年月:
- 2023年2月
- 現場名:
- 国土交通省発注工事
- 建物用途:
- 橋台
港区賃貸マンション(東京都)への適用事例
- 検証現場:
- 港区賃貸マンション(東京都)
- 検証年月:
- 2023年
- 現場名:
- (仮称)港区賃貸マンション(東京都)工事現場
- 建物用途:
- 住宅
その他
- すべての場所打ち工法に利用可能。(適用実績は、最大杭径2,600mm)
- 全国どこでも施工可能。(離島は除く)
- コンクリート強度90N/mm2まで破砕実績あり。
- NETIS(QS-210033-A)、NeTIDa(2022006)登録技術。
- 詳細は、「しずかちゃん®」のWEBサイトをご覧ください。