スカイジャスター

高出力で高性能なつり荷の位置決め制御装置

ランク5

概要

クレーンを用いた資材楊重において、風などの影響でつり荷が回転するのを防ぐとともに、取り込み箇所で介錯ロープを使用せずに、任意の方向へつり荷を回転させることができる制御装置です。
つり荷の重量や大きさにより、3機種選択が可能です。

スカイジャスターの型式・能力等の仕様表

特長・効果

生産性

安全性

作業負担

コスト

ジャイロ効果を利用した高出力の位置決め能力

  • フライホイールによるジャイロ効果(※1)を利用し、つり荷の水平回転を制御します。
  • 風などの外力に対するつり荷の静止や能動的なつり荷の水平回転が可能です(※2)。
  • 外力に対して自由に動くようにすることもできます。
  • つり荷の慣性モーメントI(t・m2)は簡易な計算式で算出できます。

※1:物体が自転運動すると(高速なほど)姿勢を乱されにくくなる現象
※2:連続した同一方向への水平回転角度や外力に対する連続静止時間に関しては一定の限界値があります。

遠隔で容易に操作

  • 手持ちの無線操作スイッチで簡単に操作できます。
  • 無線操作スイッチの通信範囲は約180mです。二台の遠隔操作スイッチが付属しているので地上と作業階で切り替えて利用することができます。
  • 保持力の有効度を音声により知らせてくれます。
  • 水平90度を20秒かけて低速で旋回させるため安全です。

バッテリー消費を抑えて長時間運転が可能

  • 最も電力を消費する起動時は商用電力による起動が可能です。
  • インバーター制御と保護回路によりバッテリーの消費を抑え、騒音も発生しません。
  • バッテリーの夜間充電により、日中10時間の運転が可能です。
  • 慣性モーメントに合わせてフライホイールの回転数を調整した省エネ運転が可能です。

主な用途

クレーンによる全ての揚重作業が対象ですが、特に以下の場合に有効です。

  • 鉄骨、カーテンウォールPC板、PC床版等の揚重・設置時の位置決め作業や風対策。
  • 狭隘な開口に長尺物を通過させたい場合や土木工事での立坑揚重。

実績・適用例

自社事例

東京スカイツリー®鉄骨・仮設・外装工事。
大林組工事機械として運用しており、多数現場実績あり。

その他

  • 特許関連
    特許第 5644419 号、特許第 6733321 号、
    特開 2014-131940、特開 2014-131941、特開 2015-101443、特開 2021-121551
  • 登録商標第 5303973 号「スカイジャスター」
  • 国土交通省 NETIS 登録番号 KT-190030-A

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