解体騒音低減装置
「バブルサイレンサー」

クリーム状の気泡を用いて騒音発生源を直接対策

ランク5

OBAYASHI

概要

ジャイアントブレーカーは作業効率や汎用性が高いものの、大きな騒音を発生します。従来より防振や遮音対策等を施した低騒音タイプのアタッチメントがあり2dBA 程度の低減効果がありましたが、住戸が近い場所などでは、さらなる低減が望まれていました。

「バブルサイレンサー」は低騒音タイプのアタッチメントを後付けすることで、解体騒音を低減する装置です。騒音の主な発生源であるノミ全体をクリーム状の気泡で覆うことにより、さらに5dBA の低減効果が得られます。

「バブルサイレンサー」を使った解体の様子

特長・効果

生産性

安全性

作業負担

コスト

解体騒音を5dBA 低減

これまで未対策だったノミの周辺を気泡で覆うことで、低騒音タイプのアタッチメントからさらに5dBA(エネルギーで約7 割)低減します。

解体騒音測定結果

耳障りな金属音が減少

解体騒音の中でも特に高音域を低減するので、耳障りな金属音が小さくなります。

粉塵も抑制、ガラはそのまま廃棄可能

解体時に発生する粉塵を気泡が吸着します。
気泡は低毒性で次第に消失するため、通常の「がれき類」として従来どおり処分できます。

装置全体の模式図と写真

実用性を高めた設計

ノミの根元の気泡放出装置はコンパクトなので、アタッチメントによるガラ払い作業等の妨げになりません。

溶液タンクや制御盤はベースマシンの後部に搭載可能です(0.7m3 以上の場合)。

主な用途

ジャイアントブレーカーを使った解体工事
※土間や柱脚等ノミが下向きとなる解体工事を主な対象とします。

実績・適用例

自社事例

某ポンプ場更新工事
検証年月:
2019年2月~2019年4月(実施工にて使用)
建物用途:
ポンプ場
使用期間:
2ヵ月

発注者、近隣説明を行いブレーカー使用にて施工

民間の建築解体工事
検証年月:
2021年2月~2021年5月(実施工にて使用)
建物用途:
集合住宅
使用期間:
4か月

他社事例

某ポンプ場更新工事
検証年月:
2023年1月~2023年2月
建物用途:
ポンプ場
使用期間:
1か月

地下躯体解体にて使用

某砂防ダム工事現場
検証年月:
2023年5月~2023年11月
建物用途:
砂防ダム
使用期間:
7か月

砂防ダム建設に伴う、転石破砕で使用

その他

  • 下水処理場、某集合住宅の解体工事他20 現場に適用
  • 2024 年度以降、複数現場で実施予定
  • 解体工に対する技術提案(総合評価落札方式入札案件 多数)
  • 日本音響学会技術開発賞((社)日本音響学会)他の社外表彰受賞

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