遠隔ひずみ監視システム「PITA-NET」、磁気設置型センサー「KMLAセンサー」
部材にセンサーを磁石で設置しひずみを計測・遠隔でデータを確認
ランク5


概要
土留め支保工などで変状が発生すると、建設物だけでなく作業中の人命が脅かされます。計測工は専門的な知識や技術が必要で、作業中の者へリアルタイムで危険を知らせることは困難です。
磁石で部材に設置してひずみ変化を計測し、光のアラームで即座に危険を知らせる「KMLAセンサー」を開発し、さらに無線通信により遠隔で計測データを確認できるシステム「PITA-NET」を開発しました。

PITA-NETの運用イメージ
特長・効果
生産性
安全性
作業負担
コスト
センサーは磁石で設置可能
センサーはネオジム磁石で設置するため、一般的な計測器のように設置に専門的な知識や技術を必要とせず、だれでも手軽に設置と取り外しが行えるほか、工事の進展に合わせて付け替えなどが行えます。
ひずみの変化を高精度に計測
センサーを設置した部材の軸方向のひずみの変化を、誤差5%以内で良好に計測できます。

UNISONet通信によりセンサー間で通信を中継
ソナス株式会社独自の無線規格「UNISONet」によりセンサー同士で通信を中継でき、センサーと無線親機(GW)との間に遮蔽物がある場合も、他のセンサーを経由して安定して通信が行えます。
ウェブアプリから計測データを確認
現場に設置したセンサーの計測データを、クラウド上のウェブアプリにより可視化し、現場から離れた現場事務所でも確認することができます。また計測値に異常があれば、自動で警報メールが送信することができます。
主な用途
掘削工事の土留め支保工などにおける計測
※軸方向のひずみが生じる部材を主な対象とします。
実績・適用例
自社事例
某火力発電所工事
- 検証年月:
- 2021年8月~2021年12月
- 建物用途:
- 火力発電所
- 使用期間:
- 4か月
他社事例
某高架橋下部工事
- 検証年月:
- 2021年12月~2022年6月
- 建物用途:
- 高架橋
- 使用期間:
- 6か月
KMLAセンサーとオプションのブザーを設置
某高架橋上部工事
- 検証年月:
- 2023年6月~2023年7月
- 建物用途:
- 高架橋
- 使用期間:
- 1か月
その他
- 国土交通省の技術データベースNETISへKMLAセンサーを登録
- 100m以上の離間距離でPITA-NETの無線通信の有効性を確認