
画像解析による
外壁タイル裏面の接着率判定システム
画像解析による接着率判定を自動化し、検査精度の向上と検査記録作成業務を省力化
ランク5


概要
有機系接着剤による外壁タイル後張り工法の検査では、品質管理のため、接着剤のタイル裏面への適正な接着率を確保し、均等に接着していることが重要です。
従来、当該検査における接着状況の確認及び合否判定は目視で行っていた為、検査者による検査精度のばらつきが生じる可能性がありました。
本システムは、スマートフォンのカメラでタイル裏面を撮影することで、現地で即時、システムによる正確かつ客観的な検査ができます。
特長・効果
生産性
安全性
作業負担
コスト
画像解析技術による正確かつ客観性のある検査
スマートフォンのカメラでタイル裏面を撮影し測定範囲を指定することで画像解析技術により接着率の算出および均等に接着しているかどうかを判別し、合否判定までを行うことができる。
※有機系接着剤張り工法では、品質管理のため、施工中のプロセス検査が重要で、安全を考慮して接着剤のタイル裏面への接着率が60%以上かつタイル裏面全体に均等に接着していることが求められる。
検査精度のばらつき防止
建設現場の厳しい環境下での利用を想定し、自然環境や撮影条件による影響を受けず、正確な検査が行える。
例:撮影時にガイドを表示、撮影した画像が傾いている場合に画像を補正 など

検査記録の自動作成
パソコン操作にて自動で検査記録を作成することができ、検査記録は国土交通省からの技術的助言(※)で求められる項目を含む書式で出力できる。
※建築物の定期調査報告における外壁の外装仕上げ材等の調査方法について
検査記録作成にかかる作業時間の削減
検査から検査記録作成には、従来17.5時間程度をようしていたが、本システムを利用することで5.5時間程度で完了することができ、業務全体の65%を超える(約12時間)削減を実現
※1棟14階建て66戸の共同住宅物件にて試算した削除時間
主な用途
マンション等の外壁タイル施工におけるタイル裏面の接着率判定
※有機系接着剤張り工法のプロセス検査を対象とします。
実績・適用例
自社事例
新築マンション工事現場での利用
- 検証現場:
- (仮称)伊丹市稲野町計画南1・2街区新築工事
- 検証年月:
- 2024年1月
- 現場名:
- (仮称)伊丹市稲野町計画南1・2街区新築工事
- 建物用途:
- 共同住宅
- 使用期間:
- 2024/1/20~2024/7/20
事業主、タイル/接着剤メーカーより以下の評価を頂いている。
・システムで客観的に合否判定ができ、適切な施工が行えていることの証明ができ良い。
・施工結果記録まで出力でき、当該業務の省力化への効果は大きい。
その他
- 長谷工コーポレーション施工の新築マンション工事で、約20現場での利用実績あり。
- 2024年1月より、スパイダープラスの有償オプションとして一般販売を開始。
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一般社団法人 全国タイル業協会にて、会員企業向けにシステム紹介
https://www.tile-net.com/2024.12.13.htm